
”相談にはしっかり話を聞いて共感し、最後に少しだけアドバイスするのがよい”と知っていました。
ですので話をしっかり聞いて、最後に少しだけ助言をしましたが反応はよくありません。
悩みを相談されるときにはどうすればよかったのでしょうか?
記事の内容
・相談を受ける時の心構え 『共感』か『アドバイス』を前もって選択する
・人から相談を受ける時、頭のいい人がやってしまう失敗パターン
・人は自分が不利になる内容は相談では絶対に話さない
前回は【相談できない人が紙とペンを使った悩みの解決方法】を書かせていただきました。
今回は、人から悩みの相談を受けた時に、どのように対応するべきかをお伝えいたします。
目次
相談を受ける前に『共感』が『アドバイスするか』を決めておく
相談を受ける際には、ひたすら話を聞いて、共感してあげることが大切です。
アドバイスはせず、ひたすら話を聞いてあげましょう。
話をしっかり聞いた後に、アドバイスをすることが大切です
共感もしているし、アドバイスも話をしっかり聞いた後にしているが、相手に刺さらない。
私もなんども同じ失敗を繰り返してしまいました。
なぜかうまくいかないのか?
それに理由があります。
なぜうまく相談に乗れないのか?
うまく行かない原因は
相談に対して『共感』と『アドバイス』をしようとするからです。
両方行おうとするから、両方とも失敗する。
なぜならば
『共感』は内容に関係なく、感情を合わせる行動が必要になります。相手が悲しんでいるなら、自分も同じように悲しむ。怒っているなら自分も怒るようにず、ひたすら感情のみにフォーカスして話を聞きます。
『アドバイス』は相手の感情にまったく関心をもってはいけません。冷静に相手の話を聞きながら状況、立場、時系列に目を向ける論理的思考が必要となります。
『共感』と『アドバイス』まったく異なる行動を同時にはできません。
どちらも中途半端になり、結果時間のみを浪費してしまします。
相手の話す内容によって判断するのではなく、前もって『共感』か『アドバイス』どちらを選択するか決めておきましょう。
ココがポイント
『共感』と『アドバイス』はまったく異なる行動。
話を聞く前に『共感』か『アドバイス』どちらを選択するのか決めましょう。
頭の回転が早い人がやってしまう失敗例
・相談内容を聞いてい途中で「間違っている」と指摘してしまう
・「〇〇すればいい」と解決策をすぐに思いつく
・聞いている途中で「どう言葉にすれば伝わるか」か表現方法を考えてしまう
頭の回転が相手より早いため、話終えるより前に相談内容を推測しアドバイスを考えます。
さらに『どうすればわかりやすく伝わるか』まで考えるため話をあまり聞いていません。
そのためアドバイスが一般的なものになりやすく、相手も話を聞いてくれないため納得しない状況におちいります。
『共感』か『アドバイス』の選択 具体例
『共感』を選択した場合
友人から相談したいと言われ、「クソ上司からのパワハラがきつくて仕事をやめたい」という話を聞くします。
共感を選択 感情を合わせる作業 相手感情→仕事が辛い 自分の感情→〇〇が辛い 相手と同じ感情で話をひたすら聞く。アドバイスは一切しない。
〇〇の内容はなんでも構いません。
仕事が”辛い”でも、恋愛が”辛い”でもOKです。自分が考えた”辛さ”を相手に説明するわけではありません。
相手と同じ感情になりましょう。
話を聞いて『何が言いたいんだろう』『〇〇すればいいのに』『〇〇の考えは間違っている』などはは一切考えずに、脳のスペックの全てを感情に注目して対応してください。
感情の差とは?
『辛い』でも相手の『彼女との同棲が辛い』と『生きるのが辛い』とでは感情に大きな差が生じます。
出来るだけ同じレベルの感情で話を聞きましょう。
相手が”少し辛い”レベルで、自分は”死にたくなるくらい辛い”レベルで共感しようとすると相手が話しづらくなってしまいます。
同じ感情レベルで『共感を心がけましょう』
もし相談を受けてる最後に『どうすればいいと思う?』と聞かれたら
『どうしたらいいと思う?』と聞かれても、絶対にアドバイスはしてはいけません。
『共感』を選択した場合、内容にまったく注目していません。
誰にでも言えることしかアドバイスできず中途半端になってしまいます。
その場合は
『今の状況を変えるアドバイスはできないけど、何があってもあなたの味方』
というスタンスで対応してください。
相談者は味方を求めていますので、この方法で相手を安心させることができます。
ただし両者から相談されたときは、板挟みになる可能性がありますのでご注意ください。
(友人の彼氏彼女両者から相談された場合など)
なんども繰り返しますが、共感を選択したなら絶対に『アドバイス』をしてはいけません。
『感情を合わせる』ことに全集中してください。
『アドバイス』を選択した場合
アドバイスを選択
相談内容の裏側を読む作業
人は相談しても自分が不利になったり、話しづらいことは絶対に言わない。
相談者の感情は無視して、内容に全集中して聞く。
人は相談するときには、問題の核心や自分に不利になることは絶対に言い出しません。
(仮に不利になる内容を行ったとしても、裏にはさらに根深い問題が必ずあります。)
『共感』とはまったく逆で感情はノイズとして無視してください。
話された内容を疑い、裏を暴く作業が必要となります。
相手が「上司からのパワハラがきつくて仕事をやめたい」と話したなら「仕事を辞める」「訴える」「転職する」など様々なアドバイスが考えられます。
しかしここで注意してほしいのが、
考えついたアドバイスは、すでに相手も考えているということです。
『なぜ、それでも聞いてくるのか』を考える必要があります。
「仕事を辞める」「訴える」「転職する」の選択肢を選べない理由、普通の答えでは納得できない理由がそこにはあります。
もしかしたら「自分が仕事で大失敗して、上司が減給された」「彼女の親が上司で、浮気をしたことが伝わってしまった」「普段から上司に対して反抗期で舐めた態度をとっている」かもしれません。
相談では決して話さない裏側が存在します。
裏側を知るためには内容を徹底的に聞き、相手が話し辛いこともで質問しなければなりません。
話している内容を疑い、悩みの本質がどこに隠れているかを探し出す必要があります。
相手から「話をきいてほしいだけ」と嫌われるかもしれません。
それでも覚悟をもって「相手のことを助けたい」を思える人なら「アドバイスする」選択をお勧めします。
ココがポイント
相談内容をそのまま受け取らない。 背景に何があるかを推測し、質問する。
相手を疑う必要がある。
どちらを選択するべきか?
個人的には『共感』を選択することをおすすめします。
話を聞きながら内容を論理的に考え、隠れた悩みの本質を見つけ出す。
その上でアドバイスすることは非常にハードルが高いです。
じっくり考えることのできるメールやLINEなど文章に残る相談では、『アドバイス』を選択肢に入れても問題はないでしょう。
しかしながら一般的には『共感』を選択された方が無難と考えております。
以前の記事でも書かせていただきましたが、問題は解決することが正解だけではありません。
悩みを聞いて相手が楽になるのであれば、無理に解決策を探し出す必要はないと考えております。
まずはじっくり話を聞いて、相手を安心させてあげてください。
アドバイスを伝えるのは、その後でも遅くはありません。
最後まで読んでいただき誠にありがとうございました。